pm_extra_tools-1.2-1 リリースノート
pm_extra_tools パッケージは Pacemaker-2系用の追加ツールをパッケージしたものです。 RHEL 8 High Availability Add-On(以下 HA Add-On) / CentOS 8 に同梱されている Pacemaker-2.0系 と組み合わせて利用します。
1. リリースノート
pm_extra_tools-1.2-1 をリリースしました(2021/02/03)。
本リリースはマイナーアップデートリリースです。具体的な修正内容は 「変更履歴」 を参照してください。
従来 Linux-HA Japan コミュニティでは、Pacemaker-1.1系リポジトリパッケージという形でPacemaker本体も全て含めたパッケージのリリースを行ってきましたが、Pacemaker-2.0系以降では追加ツール類のみをパッケージしリリースを行っています。詳細は 「参考情報」 の OSC2020 Tokyo/Spring セミナー資料 Linux-HA Japan プロジェクトのこれまでとこれから を参照してください。
2. ダウンロード
pm_extra_tools パッケージは以下のページよりダウンロードできます。
- ダウンロードURL
- 動作条件
- RHEL 8.3 HA Add-On / CentOS 8.3.2011
3. 使い方
pm_extra_tools を利用するには、あらかじめ Pacemaker をインストールする必要があります。Pacemaker のインストール方法は 「参考情報」 の項などを参照してください。
pm_extra_tools に含まれるツールとその使い方については以下のリンク先を参照してください。
4. 変更履歴
- pm_extra_tools-1.2-1
- pm_pcsgen:
- pm_pcsgenが出力する pcs コマンドの一部が将来廃止予定となったため、推奨コマンドに置き換えました。
- 変更前:
pcs resource defaults
,pcs resource op defaults
- 変更後:
pcs resource defaults update
,pcs resource op defaults update
- 変更前:
- サンプル・パラメータシートのインターコネクトLAN故障時の相撃ち防止設定例を、新しい Pacemaker のオプション
priority-fencing-delay
を利用する方式に変更しました。- 変更前: STONITHリソースの
delay
属性による設定 - 変更後:
priority-fencing-delay
オプションおよびサービスリソースのpriority
属性設定 priority-fencing-delay
の利用により、常にサービスリソースが稼働しているノードを優先してサービス継続を行うことが可能になります。priority-fencing-delay
オプションは RHEL 8.3 HA Add-On 以降の Pacemaker で利用可能です。
- 変更前: STONITHリソースの
- pm_pcsgenが出力する pcs コマンドの一部が将来廃止予定となったため、推奨コマンドに置き換えました。
- pm_pcsgen:
- pm_extra_tools-1.1-1
- pgsql(PostgreSQL管理用のリソースエージェント):
- 開発コミュニティの最新の修正に追随し、Pacemakerとのバージョン互換性が改善されました。
- これにより RHEL 8.2 HA Add-On との組み合わせでレプリケーション機能(PG-REX構成)が正しく動作しない事象が解消されます。
- pgsql(PostgreSQL管理用のリソースエージェント):
- pm_extra_tools-1.0-1
- 初版リリース
5. 参考情報
- OSC2020 Online/Fall セミナー資料 試して覚えるPacemaker-2.0入門『構築・リソース設定』 ★オススメ!
- Pacemaker-2.0系 (RHEL 8 HA Add-On)の構築・リソース設定手順の紹介
- OSC2020 Tokyo/Spring セミナー資料 Linux-HA Japan プロジェクトのこれまでとこれから
- Pacemaker-1.1系リポジトリパッケージとの違い、Pacemaker-2.0系の簡単な構築手順例など
- Pacemaker 開発コミュニティドキュメント
- RHEL 8 High Availability Add-On ドキュメント(Red Hat社)
以上。